Beat around the bush の意味の何故?

 直訳すると「茂みの周りを叩く」となる Beat around the bush

 これは、元々狩猟用語で、獲物が隠れている茂みの周りを叩いて、

 外に獲物を追い出し、猟師が仕留めることから生まれた言葉で、

 何もない部分を叩くことから、

 重要な部分に触れない、つまり、「遠まわしに話す」「回りくどく話す」

 もしくは、「相手が傷つかないように話す」「探りを入れる」

 等の意味で使われます。

 Don’t beat around the bush. Be honest with me.
 回りくどい言い方はやめて正直に言ってください。

補足

アメリカ英語ではaroundですが、

イギリス英語ではaboutが使われるそうです。

ちなみに、ゴールデンレトリーバーは撃ち落とした鳥を回収するから命名されました。

retrieve(回収する) 

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under the tableってどういう意味?

 直訳すると「テーブルの下」となる「under the table」

 もちろんその意味でも使われますが、

 誰にも見つからないように、テーブルの下で何かを行うことから、

 「賄賂」「不正な方法で」等のスラングとして使われることが多い言葉です。

 He received the money under the table. 彼は賄賂を受け取った。

 他に、お酒を飲みすぎてそのままテーブルの下で眠ることから、
 
 「酔いつぶれる」という意味でも使われます。

補足 tableを使った慣用句一覧

on the table はっきり見える所に

turn the tables 局面を一変する

lay on the table 棚上げする, 延期する.

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face the music の意味と由来

 直訳すると「音楽に直面する」となる「face the music」

 諸説ありますが、これは元々、舞台の上で俳優がセリフを間違えたり、下手な演技をすると、

 観客席からのブーイングや、演奏しているオーケストラから楽器を使った非難を受けたことから、

 「報いを受ける」という意味で使われています。

 悪い結果に対して使われますが、

 「自分の失敗を潔く受け入れる」という前向きな意味を含むことも多いです。

 It’s time to face the music. 結果を受け入れなさい。

 Now we have to face the music. 困難に立ち向かう時です。

 他にも、規律違反をした兵士が、太鼓の音が鳴り響く中、

 罪状を読み上げられたという説もあります。

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face down で何故「対決する」という意味になる?

face down

辞書で調べると、「顔を下に」「うつぶせになる」と書かれていますが、

音楽のタイトルになることもあり、

日本のアイドルグループの嵐や、The Red Jumpsuit Apparatusといったアーティストの曲も有名です。

ただ、その場合、主に「対決」という意味でつかわれることが多いです。

なぜ、顔を下にすることが対決になるのかというと、

元々、トランプで勝負する際、

お互いのカードを伏せて、相手に迫る事からきているといわれています。

そこから、 face down で対決という意味が生まれたという語源があります。

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hit the ceiling 天井を打つってどういう意味?

 直訳すると「天井を打つ」となるhit the ceiling

 そこから、「頭打ちになる」「急騰する」等の意味になりますが、

 日常で人に対して使われたときは、

 「怒りが頂点に達する」

 つまり「怒ってカンカンになる」というニュアンスで使われます。

 
 ceilingの代わりにroofが使われる場合もあります。

 ちなみに、hit the~の表現はほかにもあり、

 hit the books で、「猛勉強する」

hit the sauce で、「お酒を大量に飲む」となります。(theを付けることでお酒を意味することがあるため)

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Sweep under the rug 絨毯の下に掃くって何?

 sweepは「掃く」

 rugは「敷物、じゅうたん」

 つまり、sweep under the rugで「絨毯の下に掃く」となります。

 これは、何か都合の悪いことをサッと隠してごまかそうとする際に使います。

 例・He could not sweep the scandal under the rug.
 (彼はスキャンダルの隠ぺいに失敗した。)

もちろん何の解決にもなっていないので、悪い意味でつかわれます。

Sweeping it under the rug will not bring healing.
それを隠蔽しても癒しにはなりません。

アメリカ英語ではrug、イギリス英語ではcarpetが使われることが多いです。

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No ifs, ands or buts って何?

このNOは全体否定で、

ifs, ands, butsは、if,and,butの複数形です。(それぞれ一つだけではないので)

言い訳をするときに、if,and,butが多用されることから、

no ifs, ands or butsで、「言い訳は認めません。」という意味になります。

否定文の時は、ifsとbutsのみでandsを省略することもありますが、

そのさいもno ifs, and buts.と、表記上はあまり変わらないのです。

There’s no ifs, ands or buts. 異論は認めません。

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moot pointの意味 辞書と反対?

あまりなじみのない言葉ですが、

初めて聞いた際、辞書で調べると「議論の余地のある問題」とありました。

なるほど、結構重要なことなんだなと思ったのですが、

実際の会話で使われるときは、全く逆の「無意味」というニュアンスでつかわれているところしか遭遇しなかったので、英英辞書で調べたのですが、そこにも「A debatable question」とそのまま書かれていて、さらに混乱。

そこで詳しく調べると、「an irrelevant question, a matter of no importance.」という説明が。

おそらく政治家の方が言う「善処します」と同じ意味でつかわれているのかなと、

つまり、議論の余地があり、時間もかかるので今はそのことについて話しません、そして実際にそのことについて議論するつもりもない。

そこから、「話し合っても無駄な議論」「無意味な質問」等の意味になっている様です。

決して辞書が間違っているのではなく、日本語に訳したらそうなるので致し方ないですね。

Some GOP senators calling the trial a “moot point”
一部の共和党議員は裁判を“無意味”と主張。

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out of the blue 「青から出てくる」ってどういう意味?

 直訳すると「青から出てくる」

 「out of the blue」。

 このblueとは青空のことで、

 安定していて、何も変わったことが起こらないイメージ。

 その状態から、雷が落ちるように、突然何かが起こる、

 つまり、「いきなり」「急に」等の意味になりました。

 日本でも「晴天の霹靂」といいますね。

 例・I can’t ask him out of the blue.

  「いきなり彼に聞くのは無理」

  

 ちなみに、このblueは青空「blue sky」のことを指しますが、

 他にも、青い制服をイメージするところから、「警察官」という意味でblueが使われることもあります。

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avengeとrevengeの違い

どちらも「復讐」という意味を持つavengeとrevenge。

しかし、avengeは「(正当な)仕返しをする」という意味合いが強く、

一方revengeは「(自分が受けた被害)に仕返しをする」という違いがあります。

正義のヒーローたちが活躍する大ヒット映画「アベンジャーズ(Avengers)」

これが「リベンジャーズ(revengers)」だったとすると、

ヒーローたちが個人的な恨みで悪い奴らを懲らしめる。

のようになってしまいます。

ちなみに、avengeは、通常、復讐する相手を目的語にしません。

例えば、

avenge them on my wife

上記の場合、「妻の仇を討つ。」

ではなく、

「彼らの為に妻に復讐する」と伝わってしまうかもしれません。

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