take the cake ケーキを勝ち取る?って何?

 直訳すると「ケーキを取る」となる「take the cake」

 かつてケーキはコンテスト等の優勝賞品として使われるようなものだったため、

 そこから何かを勝ち取るという意味で「take the cake」が使われていました。

 もちろんその意味で使われることもありますが、

 現在では、子供のご褒美のようなイメージで使われ始め、

 主に悪いことに対して皮肉を込めて使われるようになりました。

 Seriously? He takes the cake!
 本当に?彼にはあきれるね。

 頭一つ抜きに出ているニュアンスですが、

 一番近い意味では「おめでとう、一等賞がもらえるね」的な感じになります。

 イギリスではケーキではなく、ビスケット「biscuit」が使われています。

 

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『 Take (something) with a grain of salt』「少量の塩と一緒にとる」って何?

 grainは、「一粒、少々」という意味があり、

 直訳すると「少量の塩と一緒にとる」となる。

 これは、西欧では塩は魔除けや解毒の効果があると考えられていて、

 何かに用心して塩を持っている様子から、「懐疑的」 という意味が生まれ、

 Take with a grain of saltで、「加減して・(割引して)聞く」となります。

 例・ I’ll take it with a grain of salt.
    話半分で聞いておくよ。

 補足

 grainの代わりにpínch(ひとつまみ)が使われることもあります。

 saltには、魔除けや解毒のようなポジティブな意味があることから、

SHE IS THE SALT OF THE EARTH.    彼女は善良な人だ。

等としても使われます。

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nest egg 巣の卵って何?

 直訳すると「巣の卵」

 もちろん巣の卵の意味がありますが、日常会話で使われる場合は、

 He has got a lot of nest eggs.

等として使われ、意味は「彼はヘソクリを貯めている」

 もしもの時に備えた貯蓄や貯金の事を指します。

補足

Nestには巣のほかに、居心地のいい場所、休憩所、そして虫の群れ、悪の一味等の意味もあります。

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「like hot cakes」 ホットケーキの様にって何?

 ホットケーキが誕生した当時、

 それまでは作り置きしていたものしかなかったため、

 焼きたてのホットケーキを出すと飛ぶように売れたことから、

 like hot cakes で「勢いよく」という意味で使われるようになりました。

 
The book is selling like hot cakes.
  その本はメチャクチャ売れてます。

補足

主に商品が売れる際に使われ、

sellの代わりにgoが使われることも多いです。

近年、日本ではパンケーキと呼ぶことが多くなりましたが、

pancakeには「ペチャンコ」という意味で使われることがあります。

現在ではホットケーキが飛ぶように売れることはないから、

イメージしにくいものとなっていますが、

日常ではよく使われるので、是非とも覚えてきたいイディオムです。

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pie in the skyってどんな意味?

直訳すると「空にあるパイ」

パイが空にある事などありえなく、

あっても手に取って食べることもできない事から、

pie in the sky で「絵にかいた餅」という意味で使われます。

We must stop wasting money on pie-in-the-sky abstraction.
我々は、現実的でない曖昧な妄想にお金を使うのをやめなければならない。

補足

pieを使った表現は多く、

他にも

(be) pie at  ~が上手

pie hole  人の口(主に悪い意味で)

porky pie  うそ



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ホットポテトって何?

 欧米では食卓によく並ぶ熱を通したじゃがいも。

 しかし、熱々のものだと食べようとしても、熱すぎて手にもてないことから、

 扱いにくいもの、面倒なものという意味になり、

 人に対して使うと、「厄介な人」等としても使われます。

 This issue is a hot potato.
 これは扱いにくい問題です。

補足

 日常的にポテトを使った英語表現はよく使われ、他にも、

 small potato で「取るに足りない」

 Couch potato で「ソファーに寝転がってテレビを観る」

 Hold one’s potato で「辛抱する」

 sack of potato で「格好が悪い」

 

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Beat around the bush の意味の何故?

 直訳すると「茂みの周りを叩く」となる Beat around the bush

 これは、元々狩猟用語で、獲物が隠れている茂みの周りを叩いて、

 外に獲物を追い出し、猟師が仕留めることから生まれた言葉で、

 何もない部分を叩くことから、

 重要な部分に触れない、つまり、「遠まわしに話す」「回りくどく話す」

 もしくは、「相手が傷つかないように話す」「探りを入れる」

 等の意味で使われます。

 Don’t beat around the bush. Be honest with me.
 回りくどい言い方はやめて正直に言ってください。

補足

アメリカ英語ではaroundですが、

イギリス英語ではaboutが使われるそうです。

ちなみに、ゴールデンレトリーバーは撃ち落とした鳥を回収するから命名されました。

retrieve(回収する) 

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Sweep under the rug 絨毯の下に掃くって何?

 sweepは「掃く」

 rugは「敷物、じゅうたん」

 つまり、sweep under the rugで「絨毯の下に掃く」となります。

 これは、何か都合の悪いことをサッと隠してごまかそうとする際に使います。

 例・He could not sweep the scandal under the rug.
 (彼はスキャンダルの隠ぺいに失敗した。)

もちろん何の解決にもなっていないので、悪い意味でつかわれます。

Sweeping it under the rug will not bring healing.
それを隠蔽しても癒しにはなりません。

アメリカ英語ではrug、イギリス英語ではcarpetが使われることが多いです。

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No ifs, ands or buts って何?

このNOは全体否定で、

ifs, ands, butsは、if,and,butの複数形です。(それぞれ一つだけではないので)

言い訳をするときに、if,and,butが多用されることから、

no ifs, ands or butsで、「言い訳は認めません。」という意味になります。

否定文の時は、ifsとbutsのみでandsを省略することもありますが、

そのさいもno ifs, and buts.と、表記上はあまり変わらないのです。

There’s no ifs, ands or buts. 異論は認めません。

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moot pointの意味 辞書と反対?

あまりなじみのない言葉ですが、

初めて聞いた際、辞書で調べると「議論の余地のある問題」とありました。

なるほど、結構重要なことなんだなと思ったのですが、

実際の会話で使われるときは、全く逆の「無意味」というニュアンスでつかわれているところしか遭遇しなかったので、英英辞書で調べたのですが、そこにも「A debatable question」とそのまま書かれていて、さらに混乱。

そこで詳しく調べると、「an irrelevant question, a matter of no importance.」という説明が。

おそらく政治家の方が言う「善処します」と同じ意味でつかわれているのかなと、

つまり、議論の余地があり、時間もかかるので今はそのことについて話しません、そして実際にそのことについて議論するつもりもない。

そこから、「話し合っても無駄な議論」「無意味な質問」等の意味になっている様です。

決して辞書が間違っているのではなく、日本語に訳したらそうなるので致し方ないですね。

Some GOP senators calling the trial a “moot point”
一部の共和党議員は裁判を“無意味”と主張。

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